今エジプトでは、ムバラク大統領が辞めずに続けると言い出して反感が高まっています。
ムバラクは、いわば、カンと同列の人間だということです。
そして、今は、軍が民衆に手を出していません。もし手を出せば、これは黙って見過ごせないことで、天安門事件に匹敵します。
もちろん、軍だって、今のムバラクにくっついてゆくことが得だとは考えていません。結局は、アメリカがどう出るかを見ているとしても、デモクラシーを標榜するアメリカにしたら、ムバラクを支持することはできません。
アメリカは、ムバラクを切れない。
煮え切らないアメリカを見て軍は動けない。
結局、どうなるかといえば、混乱が深まれば、軍はクーデターを起こして、政権転覆に出る可能性が高いです。
むしろ、そうした方が、エジプトの人にとって混乱収束を図れると思います。
ただ、問題は、それは周辺国に及ぼす影響が大きいのです。どの国にも軍があります。サウジにも。それらの軍が同じように動くかもしれないと、当然考えるはずです。
つまり、軍が行動を起こしても起こさなくても、中東の混乱は続くということなのです。
当然原油にはプラスでしょう。そして米ドルは、比較的強まるでしょう。
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