なるほどね、独裁の末期症状とはこんなもんですよ。そして、小物に共通するのが、こういう報道規制に出ることなんです。
過去の独裁者は全員そうです。そして、滅びました。その文脈からすると、ムバラクもそう長くないということになります。
ムバラクが軍司令官と会談した目的は、先ほぼ書いたようにクーデターなんて考えていないかどうか、そこが心配なんです。味方なのかどうかを確認したいわけでしょう。
落としどころを自分でなくしてしまったムバラクの行く先はかなり厳しいものになると思います。
さっさと辞めて、自分の責任だといってしまえば終わったんだけど、そこが独裁者の悲しい性で、認めないわけです。それが、事態をさらに混乱させるのです。
エジプトが、アルジャジーラの放送をストップしたことで、アラブ社会はとんでもないほどの混乱に突入していると思われます。
それは、暗がりでライトが必要なときに、保身のために、ライトを取り上げられ、闇夜に放り出されたようなものです。こういうときは、事態をより悪化させるものです。
もはや収拾がつかなくなりつつあると思います。
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