技術は日進月歩です。
今回の震災で、アメリカとフランスのみの技術協力を受けているのは、政治的な側面や、安全保障の側面でも、最も安全な選択だったと思います。
中国は、池に落ちた日本をたたき技術を盗もうとしているし、ロシアも同じです。
現在問題なっているの原子炉のタイプは沸騰水型といって、問題があるとも言われているし、30年前の原子炉でもあるわけですが・・・
30年前のものがといっても、被害は甚大で、だからこそ、原子力エネルギーに未来はあるのか、我々の未来を託してよいものなのかどうか、ここを考える必要があるのではないかと思っています。
それはつまり、投資の世界にも関係してくることで、もし原子炉が爆発すればその被害は世界規模です。投資そのものも終わってしまうわけです。
結局、金などの永遠の輝きを放つもの以外、価値を失ってしまうという、とてつもないリスクがあるのです。
今回の福島原発は幸いにも、炉心そのものが吹き飛んだわけではなかったのです。
恐らく現場の判断、アメリカやフランスの判断として、最悪の爆発よりも、水で流す方を選択した可能性は高いと想像しています。
だから、建屋内に高濃度放射能汚染水がたまっていたのではないだろうかと。
3月の段階でメルトダウンが起きていて、圧力容器の損傷から放射能がダダ漏れだったのは明らかで、このままでゆくと、最悪爆発につながる可能性があったと考えています。
そして余分な水を準備も間に合わなかったことで海に流してしまいましたが、その後、シルトフェンス、放射性物質吸着剤などの投入で何とかしのごうとしています。
次の段階として、水を循環させる作業に入っているというわけです。
簡単に言ってしまえば、新たな冷却装置を作って、汚染水を循環させ、汚染水の流出を止めて、敷地内などの汚染水の処理に入りたいというアイデアです。
このアイデアは、事故当初、上原さんという技術者から提案されたものでしたが、恐らく、そのようなことのできる状況ではなかったのではないかと推察されます。
つまり、2号機がチェルノ級の爆発になってしまうと、他の原子炉にも何もできなくなり、チェルノの級爆発が、3発4発とおき、日本は本当に壊滅するリスクに直面していたと考えられます。
現在は、冷却という段階にまできているので、最悪期を脱しつつあるという段階ですが、炉心が冷えたわけではないので、まだまだ危険な段階ではあります。
そんな原子力エネルギーに未来があるのか、未来を託してよいのか、そんな勉強をしているところです。
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